トロッコ運行実現に向けて

雌伏15年と言うべきか?このトロツコ運行を計画してからおよそ15年にはなるだろう。
現行政の協力がもらえず、暗礁に乗り上げたような状態であったが、ここにきて明るい兆しが見えて来た。

現在、屋久島電工が利用している森林軌道を、観光資源として復活利用をすべく計画し、屋久島電工との交渉に入ったのが15年前である。その交渉もはじめはうまくいくような流れであった。
後は行政の協力があれば、運行可能な状態まで進み、平成24年現町長が就任してから6か月過ぎたころ、みんなを代表して、行政の協力を得るべく
町長室に出向いて協力を要請した。しかし返事を貰えないまま、時はすぎ、そのうち、屋久島電工の前部長からは口頭で、「今までの交渉の話は白紙に戻し、なかったことにしたい」旨の連絡がきた。
いよいよ高い暗礁である。

物事は諦めたら終わりです。諦めることのできない、我々NPO法人の面々は、その間も何とかならないか常に行動は起こしていた。
屋久島電工の前の部長が定年退職となり、今回新しい部長になったのを機会に再び交渉に入った。
お互いの交渉内容を交換しながら、屋久島電工の業務に支障をきたさないことを条件に、「地域振興になることで有れば、企業として協力することは当たり前である。」という回答を貰って、その条件の解決策の為
現場視察に行った状況をお知らせします。IMG_0829.JPGIMG_0823.JPG
森林軌道を歩くメンバーIMG_0824.JPGIMG_0827.JPG
眺望絶景の起点から1,2キロ付近である。IMG_0825.JPG
手堀のトンネル

さーこれからは、行政との交渉である。
コロナの影響もあり、屋久島町の観光客は激減している、平成20年ごろの40万人をピークに現在はその半分にも満たない状況である。
このトロッコの復活は屋久島の観光の起爆剤になることは間違いない。
森林軌道を復活利用して、成功している、長野県の上松の赤沢森林鉄道、などが良い見本である。
行政に断る理由は何にも無い筈である。
関心を持っている皆様、乞うご期待である。

この記事へのコメント

有権者1
2022年10月26日 16:03
ヨカニセさん
ご無沙汰してます。
森林軌道の観光転用、良いアイデアですね。

何点かお伺いします。
1.観光用となると運賃徴収=営利(営業)運行するのですか?
 そうなると国交省の運行基準が絡みませんか。
 遊園地などの軽軌道は「速度、人数、構造などから遊具」とされ、
 同省(もしくは自治体)の管轄外になるような…。

 過日、安房から軌道を少々辿りました。
 正直、木材運搬ならともかく「人を乗せての安全性は皆無に近い状態」と思いました。
 軌道の整備代もバカにならんでしょう。
因みに自身は「線路屋」ですのでその辺は。。。

2.赤沢森林軌道は観光客相手が主なので等間隔運行です。
 屋久島の場合は縄文杉目当ての人が主(時間節約)になるでしょうから、
 時間帯によっては往復路での乗車率も差異が顕著になりませんか?

 イチャモンつける訳ではないですが「トロッコ運行=自然破壊」にならんことを祈ります。

 首都圏からの直行便がない現状で来島者数もある意味、ブレーキが掛かってると思います。
 いずれ滑走路延伸で首都圏直行便が出来るでしょうが、便利になれば日帰り客が増加して観光業はむしろ減収になりませんか?

 一概に言えませんけど。
来島者増加=増収? 自然破壊? 相反する状況は全国各地で起きてます。

ヨカニセ
2022年10月27日 08:55
有権者1さん コメント有難うございます。
殆ど記事の更新もしていないのに、気を付けて読んでいただき有難うございます。お答えになるかわかりませんが、わかる範囲でお応えしたいと思います。
1,この施設は遊具施設扱いですから、時速8キロ~10キロ程度の速度でしか運行許可は出ておりません。さらに軌道のrailを肉厚にして安全を図ります。
当初は国立公園外の1,2キロ付近までの運行を計画しています。その後、安全性を確保出来たら、延長の許可が出るかどうかは分かりませんが、我々の計画としては、小杉谷までは延長可能ではないかと思っています。
ご懸念の自然破壊に繋がらないかのご心配ですが、牽引の機関車は、当初は無理かもしれませんが、電気機関車を計画しています。
現在でも軌道敷内は登山道としての機能もあることから、トロッコ運行が即自然破壊に繋がる心配はないかと思っています。
2空港拡張でのご懸念の件ついては、すぐ明日と言う事でもないと思っています。私の考えで申し訳ありませんが、まだまだ10年はかかると思っています。今、県では拡張が完成した時にどれだけの、客が来島するかの分析に入っています。羽田空港からの発着枠が確保できない現状では来島者の数は未知数ではないでしょうか?また多数の来島者があったとしても、果たしてkyapasityiが間に合いません。そのあたりも解決する必要があります。
従って10年かかるという私の意見は、このような理由も含んでいます。
観光客の誘致にはこの10年間をまず乗り切ることが肝要ではないでしょうか?
話はそれますが、拡張の前に空港のターミナルビルの改築が先決です。離島の空港としては最も利用率の高い空港でありながら、あまりにみっともない
ターミナルビルです。有権者1さんそう思いませんか?
問いかけの答えになったでしょうか?専門官としてのご意見感服いたしました。どうぞ納得いかない分には遠慮なくこの場で構いませんのでご意見お聞かせください。
有権者1
2022年10月28日 19:12
ヨカニセさん

電気機関車とは想定外でしたっ!
DLだと排ガスなど自然環境には不適ですね。

>軌道のrailを肉厚にして安全を図ります。
レールの大型化は「梯子線(軌きょう)=レールと枕木、はしご状の物」の強化を必須として枕木や軌道路盤の強化・改良も関係します。
この辺は専門家の意向で解決できますね。

赤沢は専用軌道で軌道内の歩行は出来ない分、屋久島の「人車併用軌道」の運行はどのような状態になるのか想像つきません。

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首都圏直行便ですが確かに空港施設の近代化は必須です。
現状の「離島の空港」の感もまた来島者には新鮮に映る景色なんでしょうけど。
この場合、建設費の負担はどうなるのですか?
JRのように「駅の新設は地元負担」なら大変ですが、JAL負担100%があるのか不明です。

一つ質問があります。
屋久島町の観光来島者数の推移は如何なものですか?
世界遺産認定後の超人気はともかく、「その後の変動」が知りたいです。
全国に世界遺産が後続して右肩上がりが期待できるか?

それよりも自身の一番危惧するのが【限界集落化問題】です。
ある区では3分の1近くが65歳以上です。
地場産業のない島です、地元に残り生計立てられる若者はどれほど居ますか?
島外で生活基盤が出来て定年後に帰島する人は何割でしょうか。

結局、「公共事業に頼らざろう得ない」事象=悪い慣習の連鎖になってませんか。
不正は絶対に許せませんが「不正の起きない地場を築く」このことは相当難儀なことと思います。

おっと、話が大きく逸れました。
決して「アヤを付けるつもりではない」ので、誤解なきよう平にお願い致します。
ヨカニセ
2022年10月30日 00:07
有権者1さん  遅くなりました。お望みの回答になるかわかりませんが、、、、、、

専門的な知識をお持ちのようですね、その点では、我々は素人集団の手探りで勉強しながらの計画です。是非参加いただいてご指導を仰ぎたいものです。

さて、来島者には「離島の空港感」と言う事で、現状を肯定しているような感じに受けたのは私の誤解でしょうか?
旧屋久町時代に、議会として空港のターミナルビルの改善を、持ち主である岩崎産業に陳情に行った記憶があります。平成15年ごろの話です。
因みに、空港ビルの持ち株式の比率は、岩崎80%、JAL10%、屋久島町10%の割合です。(当時は屋久町5%、上屋久町5%)
その時の回答が、やはり持ち主である岩崎さんもある程度認識していたのか、「3年以内に改善します」という言質を貰った記憶があります。
それから20年が経過しても何ら変わることもなく、確かに離島の空港ですが
手狭で、来島者には不便だと思います。そのころ屋久島空港と似たり寄ったりだった奄美空港の改善は驚くばかりです。
新たなターミナルビルの建設は県に主導的な役割をもってもらい、公的な機関の運営が望ましいと思っています。

コロナの影響もあり、一概に来島者の推移を分析することは困難ですが、ガイドの人の話では、リピーターが少ないのが屋久島だということです。
それには、離島ゆえの交通アクセス料が高く就くことや、その他諸々の理由
があるとは思いますが、観光立島を目指すわが町としては、今後真剣に研究
検討しなければならない問題だと思っています。

「限界集落化」の問題ですが、なかなか難しい問題です。
10年くらい前までは、島内で出産する子供は120~130人ほどいましたが、現在では90人ほどに減っているようです。
これも諸々な理由があって、これと言った解決策も見当たらないようですが、手をこまねいているわけにもいかない問題です。
産婦人科の充実や、出産祝い金、育児手当の充実、給食費の免除など、町で取り組めばできることがある筈です。
現状、取り組まないばかりか、何ら問題意識すら感じて無いのではないでしょうか?
外野席から、あーでもない、こーでもない、と言っても仕方ありませんが、町と議会の頑張りを期待するしかないのでしょうか?
信用出来ませんもんねー
有権者1
2022年10月30日 09:13
ヨカニセさん

空港関連、勤務職員もいわさきさんの所属でしたね。
莫大な費用がかかるのですから県なり公的機関からの出資を期待したいです。

>「離島の空港」の感もまた来島者には新鮮に映る景色

現状肯定意見ではなく「都会からの観光客視線の感想」まで、
鄙びた空港に降り立ち都会にない素朴簡素さは、斬新な印象を持つものです。
観光に来てまで洗練されたものを見たくはないですよ、大方の方たちは。

>リピーターが少ないのが屋久島だということです。

端的に「また来たい気持ちにならない」って感じでしょうか。
代表する縄文杉の他にも見どころは沢山あるのですが、
アクセスだけでなく「縄文杉見たらもういい」が大半占めてると思います。

町民だけでなく観光まちづくり課など集客意識や接客向上意識が低いと感じます。
早い話が「接客ベタ、宣伝(誘致)ベタ」です。
大島や他の島嶼の例を見て頑張ってほしいですよ。

来島した友人も「確かにキレイな島だけど縄文杉見たし又はないかな」と。
ヨカニセ
2022年10月31日 00:00
有権者1さん
おっしゃる通り、「接客ベタ、誘致ベタ」だと思います。
縄文杉以外にも屋久島の良いところの宣伝がいけません。
縄文杉も、あの厳しい登山を日帰りコースでは無理です。
思い起こせば、平成23年から3年ほど続いた、民主党政権時代に、現職議員を通じて、屋久島の山に有人の山小屋を創る許可の話をしたことがありました。
当時の環境大臣まで話は言って、「屋久島町議会で議決を取って申請してください」と言う事で、議会に提案したことがあります。
どういう訳か、議会は否決したため実現できなかった悔しい思いがあります。
無理な行程の登山を避けて危険を未然に防ぐには、有人山小屋は必要です。
亦、日本中でこれだけ登山客の多い山で、有人山小屋がないのは屋久島だけではないでしょうか?
遠大な計画かもしれませんが、このトロッコ運行が軌道に乗ったら、前にも書きましたが、小杉谷まで延長して、あの場所に、有人山小屋を作り、屋久杉伐採の歴史ミュージアムを併設する計画もしています。
その時まで、私が生きてる保証は有りませんが、未来の観光屋久島への提案にはなると思っています。
どうぞ、周りからも盛り立てていただいて実現するように協力をお願いいたします。